「フレッツ 光ライト」が終了。NGN網を使うために安い方法はどうなるん。

フレッツ光ライトが終了する。

東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、従量課金型のインターネット接続サービス、「フレッツ 光ライト」、「フレッツ 光ライトプラス」(以下、フレッツ 光ライト等)について、2023年3月31日(金)をもって新規申込受付を終了し、2025年3月31日(月)にサービス提供を終了いたします。

https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20221130_01.html

インターネットを使う方は

インターネットを使用するには、フレッツ光ライトは実際には割高になります。戸建てだと、3,080円~6,380円となり、ファミリー・ハイスピードの4950円と比較すると、1430円の差となります。

月額利用料グラフ

月に何回かだけネットに繋ぐとかなら、確かに安くは済みますが、Windowsアップデートが始まったりすると、おそらく上限に簡単に到達するでしょう。あまり使わないというのなら、格安SIMのモバイル通信のサービスが安いと思います。

ですので、インターネットを使用する場合は、フレッツ光ライトが終了した場合でも、格安SIMのデータ通信にするか、定額制の光ネクストに切り替えで問題ない

電話しか使わない方

電話のみを使う場合でも、フレッツ光ライトはメリットがあります。

アナログ電話は、1870円~3025円/回線、月額。地域や業務用かで、金額が変わっています。
ギリギリ、アナログ電話が安いですが、事業用だと電話とファックスの2回線にしたいとなると、フレッツ光ライト+光電話が安くなってきます。
電話1番号・・・光ライト3080円+光電話550円=3630円
電話2番号 ・・・光ライト3080円+光電話550円+追加番号110円=3740円
(ナンバーディスプレイを付けるとさらに440円追加)

これが、今後は、「光ライト+ひかり電話」 3630円 が「光回線を利用した電話サービス(仮称)」2,750円になるので、実質880円値下げ

自宅用など、1番号で良いなら、NTTドコモの「home電話」などが良い。550円~1078円https://www.docomo.ne.jp/home_denwa/

NTTドコモ以外に、au、ソフトバンクも同様のサービスを提供しているので、自分の携帯会社と合わせることで、割引きが適用になる。

au、ソフトバンクも同じくらいの金額である。

2023/4/1以降は、 「光回線を利用した電話サービス(仮称)」2,750円
NTTドコモ、au、ソフトバンクの「home電話」などが良い。550円
どちらかを選んだ方が良い

NGN網の利用

さて、ここからが本題です。

そもそも、NGN網とはなに?と言う話になるので、Wikipediaと思ったが、説明が難しいな。

簡単に説明すると、「フレッツ契約者が使えるIPv6ネットワーク」。初期状態だと閉域網といって、フレッツ網内のみしか使えない。ISPに申し込むとインターネットも利用可能なIPv6に変化する。

フレッツ網を使用した折り返し通信

このように、フレッツ網を経由して、他の拠点のコンピュータと通信が出来るのです。

では、これがどんな良い事があるのかという点ですが。

  • 離れていてもLAN接続の感覚で使用できる。
    本社と支社間など。ネクストだと上限が1Gbpsなので、一般的なLANの速度と同じ。
    支店から本社のファイルサーバーを直接参照。smbとか。印刷の実行など。
  • 大量のデータを送受信しても規制されない
    拠点間でファイルサーバーの同期
  • セキュリティー
    通常インターネットを使う場合は経路の暗号化をする。そうすると通信速度の低下になる。
    NGN網ならIPv6アドレス間のトンネルで済む。
  • 速度
    インターネットを使わないので、速度低下の要因がすくない。
    ライト(100Mbps)とネクスト(1Gbps)間は、iperfでの測定だと95Mbps程度でる。
    ネクスト間の速度を測れれば良いのですが、その環境が無かったです。
    また、比較でインターネットとLAN間を測定したいけれども、ルーター設定を変えて、外部公開しないといけないので、ちょっとテストは面倒。
    ライトーネクストー楽天ひかりー大阪(fast.com)のテストだと、Down90Mbps・Up80Mbps
    上限100Mbpsの回線だからあまり差が出ない。
  • IPアドレスの付与がたくさん
    IPv6ですが、プライベートでは無く、ユニークなIPアドレスが付与されます。どのくらいの量なのか、調べられなかったです。千ではなく、万以上かな。
    昔はISPからは動的なIPv4が一つは貰えていましたけど、近頃はシェアードIPアドレスで、一つも無くて、ポートの一部が利用出来る状態。
  • コストが安い
    インターネット接続は不要なので、ライトは2,800円(上限100Mbps)、ネクスト4950円

安いと言っても、やっぱりネットは使いたいんじゃよ

ライトプランは、インターネットを使うと、料金が高くなります。

つまりライトプランではインターネットに接続しなければいいのです。インターネットを使う場合は、本社のネクスト回線を経由して、インターネットを利用出来るようにルーティングをすればいいのです。
各拠点は、速度は遅いが、ライトプラン2,800円ですみます。価格差は2150円。さらに拠点ごとにISP契約が不要なので、1000円安くなると試算します。
月額は、3150円安く済みます。2年間で75600円削減。拠点が10あると、2年間で75万円の削減です。
2年としたのは、多くは2年割なので・・・。

なにか、イラストがないかなと探したら、NTTのサイトで見つけました。
https://flets.com/next/ipv6/
左が支社でフレッツライト
右が本社でネクスト、とします。
支社からインターネットを使う場合は、本社を経由してインターネットを利用するのです。

こうすることで、一切追加費用がかからずに、ライトプランからインターネットが利用出来るようになります。

「フレッツ 光ライト」で「フレッツ・v6オプション」をご利用の場合、実際に発生した利用量によらず、「フレッツ・v6オプション」については40MB/月として当面の間、利用量を加算します。

https://flets.com/v6option/

厳密には、NGNの通信は、40MB分かかることになります。フレッツライトは、200MBまでは無料なので、結局通信はあっても、無料です。

注意としては、これまでネクスト回線でインターネットを使っている環境で、ライトプランに切り替えた場合、インターネット通信が発生していた事があります。まずはルーターのPPPoEの設定が残っているとNG。あとは、ISPでIPoEの契約をしていた場合もNG、プロバイダに解約をして、料金の請求がなかったのですが、実はIPoEが開通したままだったと言うことがありました。

んで、ライトプランが無くなったら安くNGNを使う方法が無くなってしまうだろう

あ、すみません。本当の本題はここでした。

NTTでは、ライトプランが無くなった場合の代替え措置を下記の通りに用意しています。

NGN網だけを使いたい人への措置が無いのです。

NGN網だけを使う方法、NGN網を経由して他の拠点からネットを使うことは、裏技では無いのです。NTTでも
V6オプション https://flets.com/v6option/ で説明をしています。

NTT東日本に問い合わせ中。1月下旬に問い合わせをしたところ、「NGN網のみを使う方への最適プランは調整中」とのこと。2月下旬になっても回答も最新情報も出ていません。

ライトプラン、今のうちに申し込もうかなと言う方

当方、えむけいプラン・パソクラでは、取り次ぎが出来ます。
LINEやEmailでの情報送付で出来ますので、平日の日中にNTTに電話が出来ない方はご相談ください。

NGN網を使ったLAN間接続のサポートは、いままで受注はしたことはないのですが、依頼があれば、対応します。基本的な部分はそんなには難しくないです。

ただ、当店は光電話を外部にサーバーに収用していたりと、構成が複雑になっているので、あとからシステム変更をするとなると、物理的なケーブルの差し替えが必要になるので、遠方だとサポートが難しくなりますね。まぁ、差し替えの指示と、リモート接続出来る端末を、現地に送ってとか、可能性はあります。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください